街の商店にふらっと立ち寄るように気軽にITの相談ができる存在。さくらさく商店

「ITシステム」と「お金」と「労務管理」に強いのが売りです。

さくらさく商店代表の小櫻 頼信(こざくら よりのぶ)です。

私は高校生のころから、いつか起業することを心の片隅に置き、
キャリアを形成してきました。大手信託銀行に勤めたのちIT企業に転職。
そこで労務の重要性に目覚め、次に勤怠管理のシステムやサポートを行う会社で
社労士のコミュニティサロンを一から立ち上げました。

「ITシステム」と「お金」と「労務管理」、この3つは
これからの企業経営を支える屋台骨になると確信しています。
でも、この辺りにたくさんの問題を抱えながらも
日常業務の忙しさから、ほったらかしにしている企業がとても多い!
そして、僕はそんな問題を解決していくのが生きがいで、大好きなのです。
それはなぜか……まずは、今までの経験からお話させてください。

●転勤が嫌で、いつか起業を!と決意

小さいころから親が転勤族で、生まれてすぐにアメリカに飛び、
帰ってからも数年おきに転々と引っ越しをせざるを得ない状況でした。
友達が出来てもすぐ別れないといけないし、
新しい学校ではまた新たな関係を築かなくてはいけない。
この生活が私はずっと嫌でした。

あるとき、転勤先できた友達の家に遊びに行ったら、
そこは何代も続く老舗のお豆腐屋さんでした。
家にはいつもおじいちゃん、お父さん、お母さんがいて、
わいわいと楽しそう。友達と別れる必要もない。
これはいい! こういう生活がしたい!
私は将来会社員以外の仕事をしよう。子供心にそう決めました。

高校時代には、転勤のない仕事なら公務員がいいと目論見ました。
それに空への憧れもあったので、卒業したら自衛隊のパイロットになろうと、
自衛隊の採用部まで行きましたが、視力が悪いから無理だねと……。
門前払いでした。(笑)

そこで、子供時代の豆腐屋さんの友達を思い出し、そうだ、いつか起業だ!
と漠然と思いだしたのです。

そこで大学は、いつか起業するならお金が大事だろうと経済学部を選び、
リーマン・ショックで就職が厳しい中、なんとか大手信託銀行に就職しました。

●相続で「人の役に立つこと」の喜びを経験

銀行での仕事は、富裕層への投資の提案や相続の相談に乗ることでした。
本当は、投資信託や保険を売るのが評価のメインだったのですが、
私自身、お金だけを運用していくのがあまり好きになれなかった。
そこで、周りが嫌がる、手間がかかり調べるのが大変な、
相続の仕事ばかりをやっていたんです。

こちらは、相手の資産状況を聞き出さないといけないので、
時間をかけて信頼関係を作らなければならない。
誰に何をどう残したいか、家族関係や抱えているいざこざまで踏み込み、
資産、不動産、保険、何で残すのか、状況に合わせて内容を組んでいく。
だから、決まった金融商品を売るよりも大変なのです。

場合によっては嫌がられる話で、とてもデリケート。
でも、何かあったときに、みんなが揉めないように想像してもらい、
ちゃんと遺言を残しましょうと提案をする。
手を抜かずに問題と向き合い、クライアントの信頼を勝ち取る。
そんな業務に私はとてもやりがいを感じ、のめり込みました。

結果、相続で同僚の倍以上売り上げていました。
部署的には、違う金融商品を売ってほしかったと思いますが……(笑)
でも、僕はここで、相続のスキルだけでなく多くの経営者と出会い
人間関係を築くことができたのです。

あるとき、相談の途中で亡くなられた方がいたのですが、
亡くなった日にご遺族から呼ばれ、ご遺体と面談させていただき、
その後の相続の処理も任せたいと頼まれました。
今でも、このとき出会った社長さんたちとは交流があり、
みなさんから「最近はどうなの?」と気にかけていただいています。

こういった経験から、私は小難しくて面倒くさいことを、
誰かの代わりに調べ、相手の立場でお手伝いする、
そんな仕事が向いていることに気が付いたのです。

●IT企業でIPO準備担当。労務の重要性を知る

6年間相続業務を経験しましたが、銀行は転勤が必須の職場。
長くいても異動があるし、大きな企業だと一部の仕事しか任されません。
そこで、次にウェブサイトやシステムの受託開発をする会社に転職しました。
ここでは、営業をして自社商品のことを理解したのち、
管理部に回りIPOのための一連の準備を担当しました。

IPO準備には、当然社内の労務管理を見直し、
問題点を見つけて改善しなければなりません。
その作業の中で、人事や就業規定、給与、労働時間、
これらの体制が、ちゃんと法に沿って運用されていないと、
実は多くのリスクをはらんでいることがわかりました。

この重要性に気付き、こういった問題を解決するには
労務や勤怠のシステムを学んだ方がいいと思い、
次に人事労務のコンサルティングも行う、システム開発の会社に転職しました。

そして、より多くの企業の労務管理をサポートするにあたり、
社労士は欠かせない存在だと気付いたのです。
彼らをバックアップする会員制コミュニティを立ち上げ、
会員を集めて、多くのセミナーを開催し情報交流の場を作りました。

銀行でお金と相続を学び、IT企業で労務管理を学び、
勤怠管理システムの開発会社で社労士のコミュニティを作りました。
蓄えた「ITシステム」と「お金」と「労務管理」の知見を生かして、
誰かの役に立ちたい。

みんなが面倒くさくて、ついほったらかしにしている問題に対して
手遅れになる前に解決策を見つけて提案していく。
IT参謀として、私はそういうお手伝いがしたいのです。

そして、企業家を助けながら、いつか自分も起業を実現させたい。
一生転勤のない、得意分野で誰かをサポートできる仕事をやり続けたいのです。

小櫻 頼信(Yorinobu Kozakura)
さくらさく商店 代表

街の商店にふらっと立ち寄るように気軽にITの相談ができる存在。